ハッピーフライト感想。

この手の映画ってどーも「DVDでいいや」と思い、でも時間がたつと「テレビ放送待とう」になってしまう。

劇場でお金を出して観るのは、やっぱりCGがすごい洋画とか、大画面でその迫力を味わいたい洋画とか、大好きなシリーズの映画版でとにかくすぐに観たい「踊る大捜査線」とか。そんなもん。

「ハッピーフライト」は先日観た「20世紀少年」で予告を目にし、なんとなく「面白そうじゃない、これ」と思った作品。
もし自分の“気が向いたとき”にまだ上映してたら観に行こう、と思ってました。

んで、今日。

確かに「テレビまで待ってもいいかもね」な感じではあった。
スクリーンで観るには、ちょっと物足りない。
でも、面白くないわけじゃない。
飛行機一機飛ばすのに、こんだけ多くの人間が関わってるんだーとか、その裏っかわのいろいろとか、ああそうそうコレコレとか。

裏方さん好きな自分は、すごーく楽しめました。
一番はなんと言っても整備士の人。「8分でやります」の人。
理由を言葉で説明するのは苦手だけど、整備の人は問答無用で好きです。
ツナギだからかなぁ。うーん。スパナが似合うからかなぁ。うーん。

目玉は田辺誠一。
うまい。いや、芝居の素人がプロに向かって「うまい」って言うなやって感じですが、うまい。
途中から気持ちが切り替わって、機長としての責任を持っていく、その移り変わりの心理描写が恐ろしくうまかった。すげぇ。


182cmで65kgか。。。


田辺誠一って絶対「そんなキャラじゃない」のに、なんかもう十分はまり役。それが意外すぎて感動。
久しぶりに時任三郎も見れて感動。

そしてなんといっても、グラウンドスタッフのこと。
富良野の宿で知り合ったGA（グラウンドアテンダント：富良野の宿ではこう呼んでいた）さんの事を思い出しながら観てました。
彼女はこの映画を観たかなぁ？　自分の職場が映画化されたことをどう思っているんだろう。多分突っ込みどころ満載なんだろうなぁ。

スポットライトはCAに当たりがちだけど、地上の人々も目一杯頑張ってるんだよ、ってのがとてもよく描かれた映画だと思います。あたしは何様。

うん、観に行ってよかった。
次回目指すは、「誰も守ってくれない」です。
志田未来、すげえです。