「まずい」「おいしい」

ちょっと前にトリビアで「デリカシーがないと思う行動」というのをやっていた。その中で印象に残ってるのが


レストランなんかで
「（メニューを指さし）この料理、マズイんだよね」
と言うこと


ってのがあった。

あたしの知り合いにも、平気で「あの店マズイから」とか、反語的な意味合いで「おいしいか？」と言う人が何人かいる。料理指定じゃなくて、店指定。そういうのを聞くたびに悲しい気持ちになる。
その「マズイ指定」された店のゴハンをあたしが「おいしい」と感じていたら、とかそういうの考えないのかなぁ？

味の感覚はその人の好みが大きく関わってくるものだから、せめて「自分のクチに合わない」とかそういう表現にしてほしい、と思う。

ああ、そうか、わかった。「マズイ」とか「おいしくない」って言葉がいけないんだ。そうだそうだ。例えばある人があたしを指さして「あかたはブスだ」「かわいくない」って言ってるのと一緒。
も、もしかしたらこんな顔でも「美人だ」とか「かわいい」とか思っている人がいるかもしれないじゃない！

……って書いててむなしいですが。




味覚も芸術センスと一緒なんじゃないかなぁ？

あたしはピカソの絵を見て「('A`)？」ってなる。
ゴッホの「ひまわり」を見て「あたしでも描ける」と思った。
吉田戦車のまんがを読んでは「こんな絵描きたい」って思う。
宮崎駿のキャラはすべて、男ならコナン（未来少年の方）、女ならナウシカに見える。
天野喜孝は永遠の心の師匠。

「うまい（おいしい）」「ヘタ（まずい）」でくくるのは一番簡単。けどそれでしか店の評価をしない人とは、自分が「おいしい」と思う店では一緒に食事をしたくない。あとで「こないだ行った店、まずかった」って言葉は聞きたくないからね。




ちなみにあたしはコンビニ弁当でも「おいしい」と思う。セブンのおにぎりは、なんであんなにおいしいんだろう。
逆に、以前高級スイーツで有名なお店のお菓子をいただいて「森永のがおいしい」と思いながら食べたこともある。後で値段を聞いたら、軽く森永の同じ様な商品の5倍以上する品物だったということがあり「味と値段は比例しないんだな」と悟った。できれば悟りたくない悟りだった。。



ま、うちのかーちゃんの作るゴハン以上においしいものなんか、この世に存在しないんだけどね。